スタートアップの大ぼら話に「?」な人こそ見るべきファルコンヘビー打ち上げ映像
アメリカの宇宙ベンチャースペースX。同社が1100億円を投じて開発した巨大ロケットファルコンヘビーが日本時間2018年2月7日5時45分に打ち上げられました。
大ぼらからイノベーションは生まれる
27機に及ぶロケットエンジンをファルコンヘビーは使用しています。それら多数のロケットエンジンを制御する難易度ゆえ「成功確率50%」「失敗するとしても、射場を破壊しない位置で…」とイーロン・マスク自身が言っていたファルコンヘビー初打ち上げの模様がこちらです。
打ち上げの瞬間
左右ブースター地上への着陸の瞬間
第1段コアセンターのドローン船への着地は残念ながら失敗したものの、積荷の打ち上げ&2本のサブブースター第1段着陸ともに成功。
火星に文明を作る
人類をマルチプラネタリー(複数惑星)な種族にする
こうした「世紀の大ぼら話」「あまりにでかすぎる大言壮語」の実現に一歩一歩近づくイーロン・マスク。彼とスペースXのメンバーのチカラがこれらの生中継映像には満ち満ちています。
「スタートアップの大言壮語や大ぼらにうんざり」という方こそ、この偉業をみて
「大ぼら」から生まれるイノベーションの存在
を感じていただけると嬉しいです。
ファルコンヘビー打ち上げでもユーモアを盛り込む姿勢がチーム力に
今回の打ち上げの積荷はイーロン・マスクがCEOを務める電気自動車メーカー「テスラ」製のスポーツカーである「ロードスター」。
そのロードスターを「運転」するスターマン(スペースXデザインの宇宙服を着た人形)の生中継もスペースXは用意してます。
地球を背景にしてロードスターのハンドルを握るスターマンの姿がSF過ぎて興奮! 開発費1100億円のロケットでこういうユーモアをやってのけるイーロン・マスクは凄いですね。
世界中の宇宙技術者がイーロン・マスクの元に集い、スペースXのイノベーションを実現するのはこうした「楽しく仕事をやっている」姿勢も背景にあるのかもしれません。
ファルコンヘビー打ち上げのフォトジェニックな映像や写真訴求も人材確保に寄与
この「ロードスター」は火星を目指す軌道に投入されています。アポロ17号の搭乗員が撮影した地球の写真「ザ・ブルー・マーブル」に近しいスターマンからの中継映像がこれまた壮観です。
The show isn't over! Live views from SpaceX's Falcon Heavy upper stage show its sports car cargo and mannequin passenger climbing away from Earth. Watch live: https://t.co/j9nQKPiCdX pic.twitter.com/bHf5DWBa0E
— Spaceflight Now (@SpaceflightNow) 2018年2月6日
また、ロードスターには「アメリカ製」ならぬ「地球製」を示す刻印を入れた旨、イーロン・マスクのインスタ投稿も。
www.instagram.comイーロン・マスクのユーモアとともにこうした映像や写真による世界中への訴求。これも、人材確保に寄与しそう。
今回のファルコンヘビー打ち上げを踏まえて私たちも、「大ぼら」と「ユーモア」を交えつつ、イノベーティブに仕事をしていきたいですね。
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