「ムジンノフクヤ」でわかる事業再構築に必須な3つのポイント
まずは結論から。
3つのポイント
- タイミングを見極める(新型コロナ禍での非接触ニーズUpと好立地の確保の容易さ)
- シンプルに実装する(値札ナシ・券売機での決済)
- 小さく始める(券売機の値段表示も手書き等)
それでは、順を追って見ていきましょう。
「無人店舗といえばAmazon Go」という思い込みが今までありました。
テクノロジー企業Amazonだからこそ実現できていたのが無人コンビニAmazon Goでした。
でもそうした「無人店舗はテクノロジーの固まり」という先入観に毒されていたのだと痛感させる取り組みがこの度登場。
24時間営業古着屋「ムジンノフクヤ」です。これはすごい!
取り組みに至った背景はロジカル。施策もドハマり。
市場背景
- 新型コロナ禍での非接触ニーズの加速 → まさに今がタイミング!
- 試着ニーズが衣類は根強い
- ネット販売は価格競争に陥りがち → 衣類はともかく型番商品は特にそう
施策
- 立地最優先で駅徒歩3分の場所に出店 → 新型コロナ禍で店舗閉鎖が続くタイミングで好立地を確保?
- 券売機でチケット購入 → 投資は低コスト
- 値札ナシ。ハンガーの色で価格明示 → 来店客もわかりやすい
- 複数の防犯カメラと映像の店内表示&路面側を全面ガラス張りとして万引対策
- お客さまの声を集める「連絡帳」設置 → 無人店舗ながらコミュニケーションを確保し店舗改善につなげる
事業再構築やイノベーションにテクノロジーは必須ではない。知恵と実行力こそが大切だと痛感させられます。
ムジンノフクヤの取り組みは古着販売だけでなくいろんな小売業に横展開できそう。