ブログ!七転び八起き

出版編集者→ITスタートアップ起業→事業開発コンサルをやっている太田祥平のブログです。

AppleWatchからスタートアップあるあるまで気になるニュース

今週気になったニュース7本を備忘録として記しました。

1.AppleWatchをブレイクさせるには

k-tai.impress.co.jp

日本国内でも、AppleWatchでApplePayを利用できたら最強です。

クレジットカードやSuicaを支払いのために財布やポケットから取り出す面倒さがスキップされますから。それが実現するならAppleWatchを即買って右腕につけますね。

 

2.スタートアップあるある!?

www.afpbb.com

MVPで仮説検証を行っておけばこんな事態は避けられたでしょうに。不要なものを開発してしまうスタートアップあるあるなニュース。

でも、フィードバック・ループを回して即こういう判断をしたのならばまだまし、という考えも。巻き込まれた広告主の皆さんの憤怒は計り知れないですけれど…。

 

3.猪子さんの高みが凄い!

newspicks.com

6年ほど前の夏。「著書出しましょう」と猪子さんに切り出した編集者時代の私。しかも、朝まで生テレビ出演直前のテレ朝社内で。でも暖簾に腕押しでした。その理由がこの対談記事でよくわかります。

見ている&見えている世界が高すぎて本を書くどころじゃないのでしょうね。「マクロの話」どころじゃなく…。

それにしてもかっこいい!(色んな意味で)

 

4.自動化されていない怖さ

response.jp

今まで連動していなかった事のほうが意外ですけれども。わたし含めて人間は間違いを犯すものですから。他の鉄道会社がどうなっているかが気になる…。

 

5. 忘れ去られたテキストサイトブーム

ascii.jp

このインタビューで一番驚いたのは「テキストサイトブーム」をインタビュアーが知らないという事実。

2000年前後、テキスト系サイトを巡回するのが日々の楽しみでした。ブログなど無い時代なのでエディターでHTMLをカリカリ書いてFTPでupしていた時代。侍魂、懐かしい…。

 

6.電線地中化の誤った優先順位

dot.asahi.com

道幅が狭いのに交通量が多い道路こそ電線地中化を優先して欲しい。命が危険にさらされるわけですから。

電柱があるとそれを避けて歩行者は歩きます。ですが、歩道さえない狭隘な道だと体のすぐ脇をトラックやバスがビュンビュン走り危険極まりない。お年寄りの車いすが電柱を避ける場合はさらにヒヤヒヤします。

幹線道路は歩道も整備されておりそういう危険はありません。幹線道は電線地中化はむしろ不要かと。

 

7.自動運転車に期待

www.fnn-news.com

GW・お盆・正月にこうしたニュースを見るたびに、帰省手段が飛行機一択の遠隔地=長崎が実家で良かったと思います。

自動運転車が増えると少しは渋滞が緩和されるのでしょうけれど。あ、そもそも自動運転車が普及する時代のAIならば無理な帰省をさせないのかも^^;

欲しい!イーロン・マスクの爪の垢

今週、一番しびれたニュースはこちら。

www.asahi.com

半端ないスピードでプロジェクトを実現。このスピード感しびれます。国家主導の宇宙開発が色あせて見えたりも。

きたる5月6日には、日本(JSAT)の人工衛星もスペースXのファルコン9で打ち上げ予定だとか。ロケットを毎月打ち上げている状態です。

  1. こうした商いとしてのロケット打ち上げを行いつつ(足元の確保)
  2. 将来に向けたロケット回収のテストもその打ち上げでひたすらチャレンジ(未来への布石)
  3. そのテストにクライアントの同意も取り付ける

というやり方がいいですね。規模の違いはあれわたしたちの普段の仕事もこういうやり方をしなきゃ。足元と未来!

イーロン・マスクの爪の垢を煎じて飲ませてもらって、わたしもスピードアップしたいところ。え? 爪の垢では足りない? うーむ ^^;

4月8日はとても悲しい日

今日、4月8日はとても悲しい日だ。

編集者時代の友人編集者・鈴木さんが亡くなったという知らせがあった。彼のことを末永く記憶に留めたい。だから、長文になるけれど文章を残したいと思う。

彼との出会いは10年ほど前。とある出版社の同じ編集局に所属した時だ。勝ちパターンの手順を守り本を作る僕。他方、彼は違った。かなりアクロバティックな本作りをしていたのだ。それは文字通り「ええっ!?」と驚くような手法。通常、そのような編集手法ではうまくいかない。

でも、信じられないことが続く。きちんと本ができる。さらに、売れ行きも好調なのだ。彼の主戦場は格闘技本だったが、一般書籍を手がけてもヒット作を生んでいた。「どうして??」と驚く僕。しかし、彼と同じフロアで仕事を続けるうちにその理由が分かった。

  • 愛されキャラ
  • 人懐っこい
  • とにかく物腰が低い

彼が備える3点セットが強みだった。そういう彼だからこそ、取材対象者・ライター・カメラマン・デザイナー・印刷会社の担当者まで、彼の本作りに関わるみんなが「鈴木さんのために」ということで、アクロバティックな本作りながらも売れる本を生み出していたのだ

今思うと、僕の知る「凄い編集者」はみんなそういうキャラクターと言える。文藝春秋の菊池さん(菊池寛のお孫さん)・扶桑社の安堂さん(インド式計算ドリルブームの仕掛人)などなど。鈴木さんを含めて皆さん愛されキャラで人懐っこくて、とにかく物腰が低い。

逆に、尊大でふんぞり返って怒鳴り散らす編集者もいた。でも、そういう人はヒット作を時折生み出しても長続きしなかった。

この「愛されキャラ最強法則」は編集者にかぎらない。

何がしかのプロダクトやサービス作りにおいても同じことが言える。尊大なリーダーは一時的に好調でも長続きしない。愛されキャラのリーダーこそが魔法のようにヒットを生み出し続ける。愛されキャラが率いるチームの発揮するチーム力は絶大なのだ。

そんな鈴木さんとは、仕事だけではなくプライベートでもいろいろとお付き合いをさせていただいた。彼の奥さんと彼が出会った合コンを設定したのも僕だった。その合コン参加者で一番キレイで性格もステキな女性だった彼女が鈴木さんを選んだのも彼の「愛されキャラ」ゆえだろう。

3月23日に彼が脳梗塞で倒れた時。きっと無念だったろうと思う。そんなステキな奥さんをひとりぼっちにする訳にはいかないという想い。だからこそ、最後の力を振り絞って一時的に意識を回復したのではないか。

鈴木さんの足元にも及ばないと思うけれど、この先の人生1日1日を「愛されキャラ」で「人懐っこく」「物腰低く」僕も仕事をしていけたらと思う。それが彼へのメッセージになると信じて。