「ヒトと繋がる」ことがスタートアップが投資を受ける意味&今後のメディアの成長ポイント
ハンズオン型ベンチャーキャピタルであるGlobis Capital Partners ・高宮さんの以下の記事が必読です。
newspicks.com上記記事、有料会員限定なので一部を抜粋して紹介します。
投資家から投資を受ける一番の利点はヒトとの繋がり
スタートアップ支援のSA(シード・アクセラレーター)・事業会社系のベンチャー・キャピタルであるCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)などを資金調達源とだけ捉えるのは時代錯誤。
さらに2017年後半以降「資金調達だけが目的ならばICO(イニシャル・コイン・オファリング 新規仮想通貨公開)を使えば?」という感じになってきました。
わたし自身がITスタートアップ起業時に投資やハンズオンでお世話になったNTTドコモベンチャーズや孫泰蔵さんのMOVIDA(現:Genuine Startups)とのやりとりで痛感した事実がありました。
投資家から出資を得る最大の利点は「ヒトとヒトを繋いでもらえること」。
記事中で高宮さんは次のように言及しています。
組織的にオペレーションのレイヤーでもレバレッジを利かせて投資先にバリューアッドする取り組みをしています。
例えば、マーケティング・PR、HR、IR、プロダクト開発の部分などで、それぞれ専門家をGCPの方で雇い、投資先が無料でメンタリングやアドバイザーを受けられるような支援もしています。
この記事中にあるような支援や人脈紹介。
これってよくよく考えると「専門家・業界の有力者・名経営者などのヒト」と「起業家というヒト」を繋いでいることですよね?
つまり、お金ではなく「繋がり」を作ってもらえることこそが投資を受ける意味であり成長(バリューアッド)という果実を生むのです。
最強コンテンツ=コミュニケーションを包含するメディアが伸びる
高宮さんが指摘もう一つのトレンド。それが「コミュニティー型メディア」の勃興。NewsPicksがその代表格です。
NewsPicksでは、記事よりも記事に対するコメント欄がコア・バリューとなっています。例えば、NewsPicksで取り上げられている記事のテーマに関する業界で働いている人がさらりと入れたコメント。そのコメントこそが「中の人ゆえの濃厚な事実や知見」だったりするのです。
また、Instagramでも、著名Instagramerのコメント欄ではInstagramerのファン同士でコミュニケーションが発生しています。これも、コミュニティーの重要性を物語っている証左。
やはり最強のコンテンツは「コミュニケーション」。これもヒトとヒトの繋がりでは?
これ、メディア事業以外でも有効活用できるはず。「自社アセット×ユーザー間コミュニケーション=成長」ということ。これを頭に入れて自分の仕事を行っていきたいですね。